ささやかだけれど
お正月から始めたWalking、いい感じで続いている。
横浜に出たついでにシューズを購入。よく考えてみたら、ここ一年半くらい
私のシュー・クローゼットには仕事と外出用の靴ばかりで、ハードギア系は皆無だった。
で、目についた靴屋で出会ったのが、NBの「(⇒)履くだけエクササイズ」という
そのままズバリな靴。履いた感じは、別にどうってことはない。
他社製品のほうがよほど履いた時に「これは効きそう♪」というバランスの悪さを
体感できる。でも、はたと自分の年齢を思い出す。無理しちゃ元も子もないのだ!
4日くらいその新しい靴で歩いてみた。距離は10km/dayほど。
靴のせいなのかどうか定かではないのだけれど…年末年始の食べ過ぎ、
終わっちゃったみたい(笑)。体重がするっと元に戻った。
普通に食べているのにもかかわらずだよ?ということは靴のなせる業??
もう少し検証を重ねてみるね。そのうえでまた報告しましょう♪待っててね。
ところで、一冊、好きな本をあげるとしたら、なにが浮かぶ?
私の場合は、Raymond Carver著 村上春樹訳の「ささやかだけれど、役に立つこと」。
初めてこの本に出会ったのは、NYの友人宅の本棚。
彼も人にもらったとのことで、ハードカバーのわりにむちゃくちゃ汚くてぼろけた
一冊だった。読みたいと言ったら、くれた。それから私の本になったんだ。
とても短い小説なのだけれど、これには何度も助けられたの、私。
いや~な思いして、つぶれそうになった瞬間。
日本に逃げ帰ろうかというほど気弱になって、ふて寝したり。
心が痛くて、涙も出ない夜。
ただ悲しくて悲しくて、泣きながらシャワーを浴びたとき。
・・・泣くだけ泣いて、落ち込むだけ落ち込んだ後、この短編を必ず読んだ。
そしてね、おもむろにキッチンでごはんの支度をする。
とりあえず、食べる。そうすると、また明日もなんとかやってみようって気になる。
生きていたら、いろいろなことがある。でも、食べられるなら生きていける。
素直にそう思わせてくれるお話。
今は絶版になったらしく中古品しか見つからない。
でも、機会があったら読んでみてね。
人は思うほど強くない。
でも、思うほど弱くなく。
だからこその優しさを持っているのが、日常を生きている生身の人間。
本がどうのというより、ほんとにほんとのことだけれど
落ち込んで、ご飯ものどに通らない、そんな時だからこそ
何かを食べることが大事なのかもしれないって思うんだ。
日本人、いや、先進国と呼ばれる国に生まれ育った私たちは「飢え」を
体験することがほとんどないものね。だから気づかない。
けれど、私たちは「食べること」で「生きていける」んだよね。
忘れがちだけれど、食べること、そして食材とその命を大事にしなきゃ。
なにかあったら、まずは口に入れよう。
腹が立った時にも、まずは、お腹に何か入れよう。
空腹は、人の心をささくれ立て、いらつかせるものだから。
叱るときにも、相手が満腹の時がいいの。受け入れる余裕ができるから。
ほらね、食べるって大切でしょ^^
そういえば、私がNYから持ってきたハードカバーのこの本。
誰かに貸したきりのような?誰が持っていったのか忘れちゃった(苦笑)。
ま、いっかな♪ きっと必要な人の手元に行っているんだね。
2 comments
がっつり歩いてらっしゃるんですね。
自分も今年はたくさん体動かしたいです。
…!
確かその本は大阪の「おばちゃん」が…。
うふふ♪そーです。
おばちゃんに紹介したのは、とうぜん、私です(笑)
歩くことは楽しいことなんだってことを思い出しました。
マンハッタンでは「歩くこと」がすべてで、それがほんとに楽しかったし、興味が尽きなかった。考え事もたっくさんできたし。
それをね、思い出せました^^
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