愛しき再校ゲラに寄せて
今夜、最終校正用のゲラが届いた。
編集担当者、久保田さんからの丁寧な達筆コメントを目で追いながら
ようやく自分の文章が本になるんだという実感がわいてきた。
お話を頂いた時、執筆の最中、最初のゲラで加筆修正している
その時でさえ、どこか他人事で本の形となって世の中に出ていく
という実感がなかったのに。
最終校正用のゲラを前にして、最初に思ったことは
「もっと、ああすればよかった、こうすればよかった・・・」という
いまさらながらの後悔ばかりなのだけれど、それでも
完成一歩手前のゲラが愛しくて、なんとなく目頭が熱くなる。
文章がまとまらず、うなっちゃったこと。眠らない日々。
昼夜となく励ましの声をかけてくれるtwitter上の友人の言葉。
思いついた言葉やフレーズをひたすら書き留めているうち
デニムのポケットからメモを出し忘れて何度洗濯したか。
・・・まだ本になっていないし、校正もあるのに、
約半年間のいっぱいいいっぱいだった日々がぶわ~っと
目の前に広がる。
まだまだ、ここで納得&安心しちゃいけない。うん。
でもね、なんだか嬉しくて、今の気持ちを書きとめておきたくなった。
こういう時は140文字よりBLOGに限るね。あたりまえだけれど。
久保田さんの丁寧な校正、書き込みには本当に助けられた。
初めて久保田さんに会った時、美しい女性編集者である
彼女と仕事をしてみたいと直感的に思ったことも事実。
15年後、彼女はどんな女性編集者になっているのだろう。
その時ぜひ、一緒にお食事がしたいと思っている。
(15年経つと、今の私の年齢になるんだよね)
はやく仕上げてしまいたいと思うのと同じくらい、
ゲラに向かって校正することがもったいない気がしている。
お休みの前日のような、完成一歩手前の気持ちをずっと
楽しんでいたい、そんな気分。笑。
人はいつもないものねだりばかりだね。
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