目は口ほどに
人と会話をする時、目を見て話せない人がちょっと増えてきたかなと感じる昨今。
これ、目を見てコミュニケーションすることに慣れていないせいだと思う。携帯電話とメールが最大のコミュニケーション・ツールになっているから、目を見る場面が少ないものね。
目を見て話す。
これはコミュニケーションの基本中の基本。いや、コミュニケーションなんて横文字は必要ない。人と人、自分以外の誰かとマジに意思疎通するために、最も必要なこと。
目は口ほどにものを言う。
いくらごまかしても、目には本心が表れちゃうものだし、話しているときに目を逸らす人は信用がおけない。逆に自分を読み取られたくなかったら、目を隠すサングラスや電話が最適ってこと。
考えてみれば、90年代は固定電話⇒固定留守番電話⇒ポケベル⇒携帯電話⇒インターネット⇒ケータイメール・・・とすごい勢いでコミュニケーションツールの幅が広がってきた。
でも、なぜかテレビ電話はあまり活用されていないね。
三世代前から、持っている携帯にはテレビ電話機能がついているけれど、使ったことがあるのは「お試し」の3回だけ。
若い人たち、特に独身男女は使っているのかも?
少なくとも40才以上の場合、遠距離恋愛(あくまで恋愛ね)でもしてなきゃ、テレビ電話は使わないよなー。家族へのアリバイ証明のために使うっていう話はよく聞くけど。
そういえば、遠距離恋愛していた20代最初の頃、世の中はまだ据え置き黒電話だったんだよね。長電話していると怒られるから、時間を決めて公衆電話から電話をしていたけれど、小銭の落ちる速度の速いことといったら・・・ま、青春だね(笑)あの頃は本当に「テレビ電話があったらなぁ~」って、いっつも思ってた。あ、これは余談だけど。
なにがいいたいかっていうと、テレビ電話があまり使われないのは「使う必要性がない」からだと思うの。
医療、介護目的だったらいざしらず、個人使用じゃ、突然スッピンや寝起きの顔も見られたくないだろうし、接続費もお高め、プライバシーという問題もあるし。
内緒のデートとか、知られたくないことをしている最中、テレビ電話につい出ちゃったら最悪だよね。知合いに、公衆トイレの中でも携帯電話に応答する人がいるけれど、これはかけたほうも出られたら困る。
もっと言えば、目の前にいないのに、顔を見て話すことに違和感があるからかな。なんか、恥ずかしいし。あ、これってもしかしたら写真を撮られるときの恥ずかしさと同じ種類?!慣れの問題だろうか?
だから、目を見て話すに準じるテレビ電話は、現代のコミュニケーションツールとして不都合なのかもね。
黒電話の時代、自分以外の誰かが電話を受けようものなら、しどろもどろしながら、悪いことしているわけじゃないのに目に後ろめたい気持ちが出ないように気を遣って取り次いでもらってた。そう、なにをするにも人が介在していた。不便だったけれど、人の目を見ることが当たり前だった時代。
どんなに便利な世の中になっても、「人の目を見て話す」姿勢を忘れないようにしたいね。若い人たちだって、面接や結婚の承諾まで携帯メールで済ませられないだろうし。
初対面できちんと目を合わせてくれると、「気持ちいい人だな」って思う。
2秒じゃダメだけど、5秒できたら合格!かな(笑)
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