消えない記憶
ひなまつりになると思い出すのは、幼馴染のM夫のこと。
いかつい顔の割に小学校時代は超泣き虫。中学で柔道部に入り頭角を現すが、ドジでへたれは相変わらず。好きな子にようやくの思いで電話をして「好きです!」といったのに、名前を言わないまま切った。柔道特待生として高校へ進学するものの、途中で脱落。介護&ボランティアに目覚め、「青年の主張」や「弁論大会」などで賞を取るようになる。
そのM夫の誕生日が、今日なのだ。
現在は会社経営者であり、三人の子を持つ父なのだが、私の中ではヘタレのM夫のまま。けして悪い意味合いではないのだけれど、小さいころからの友達って、きっとそんなもんなんだろうね。
そういう私にも、消してほしくても消してもらえない記憶を持った人々がいる。
確か小学校二年生の時だった。
体育の時間に走り幅跳びをやっていた。砂場の踏切から1mくらいを川に見立て、先生が「川に落ちないように飛びましょう」といっていたのだが、踏み切り損ねた私は見事にお尻から川に落ちた。こともあろうにその現場を、通りがかった従兄二人と伯母が金網越しに見ていたのだ。
それ以来、今日に至るまでの40年間、酒席で必ずその話題が出る。
「川に落ちたYukari」と言われ続けているんだね、ワタシ。
本当の川に落ちたこともないのに、たった一度の走り幅跳びが自分のレッテルになるとは思いもしなかったよ(笑)
最後に。
M夫、47回目のひなまつり誕生日、おめでとー。
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