#175 *SPICE OF LIFE*「異なる価値」
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おはよう、由歌利です。
台風18号は沖縄をほぼ避けて通ったような…
間抜けなほどいいお天気の那覇です。
本土のみなさま、何事もありませんように。
無事に遠ざかっていくことを祈りつつ
今週もスタートです。
☆・:+:。+・。
昔、といっても15年くらい前だけれど
「日本にも戦争が起こってみんな死んじゃえばいいのに」と
けっこうマジにつぶやく知人がいた。
はぁ?!!??と思ったけれどスルーした。
日本の今は確かに戦後だけれど
世界各国ではあいかわらず戦争が繰り広げられている。
戦中に身を置いたことがない戦後生まれには
その気持ちも状態もはかり知ることができない。
ただ、そんなニュースを毎日見聞きしていると
哀しく暗い気持にもなるね。
それでも日常は流れていく。
これが現実。
先週、家事や仕事の合間にふと
中東方面の状況を思い描き憂うということが何度かあった。
自国を離れて戦いに参加する若者たち、
子供でさえ殺人を正当化し、絶対神の正義を信じる狂気。
なにもできないし、することもない。
対岸の火事といえば終わってしまう。
でも、さっき気づいたんだ。
それも彼らの選択した日常で、そこにはきっと幸福もあるんだと。
☆・:+:。+・。
私には私の幸福と価値観の尺度があり、
彼の地に暮らす彼らとは真逆だろう。
日本人として生まれ、日本に住む私とは全く違う。
想像してみる。
最愛の人、大切な人々が大義のもとで殺されたら私はどうするか。
復讐?目には目を?
きっと、そうならない。
私は彼らの考え・やり方に一生賛同しない。
けして交わり合うこともないだろう。
でも、それもありなんだ。
彼らには彼らの正義があって、
それがどれほど私のそれと異なるものであっても
否定することはできないし、間違っているともいえない。
ただ、そこにある他者の営みと異なる価値を認めること。
ここに、たどり着いた。
私が外国に暮らして学んだ、一番重要なこと。
☆・:+:。+・。
みんな同じを求める日本。
正しいことと悪いことに線を引く。
「それ、まちがっている」「あのひと、変」と簡単にいう。
ほんとにそう?
他のひとと同列にいる自分を確認したいだけじゃない?
非常識を排除する、それって戦中の日本みたい。
書物から知る戦前の日本の美意識や
ひと、モノ、個を貴ぶ心根はすばらしい。
いつのまにか、時代の流れとともに
他者を排除する風潮になった日本。
なんだか切ないよね。
☆・:+:。+・。
違う考え、生き方、やり方があっていい。
ひとは認められればそれだけで
その日が一日楽しくなる。
幸福感に包まれる。
違う価値を持つ国のひとだって、きっとそれは同じだよ。
いまの自分が自分であることを
それでいいと思えたら、
ちゃーんと認めてくれるひとがひとりでもいたら、
もっとおだやかに、
らしく生きていけるものなんじゃないかな。
いま、大切なひとがいる?
だとしたら、どんなに不幸を感じることがあっても
とってもとっても幸せなことなんだよ。
あなたが笑顔になったら、その人は嬉しいよ。
ひとって、ひとを喜ばせるとしあわせになるイキモノなんだもの。
☆・:+:。+・。
こわいものなどなにもない。
未来を憂うこともない。
人は必ず死ぬからね。
お金も名誉も持っていけやしないよ。
だからさ、平平凡凡な日常で
愛するものがあるのなら
それ以上素敵なことなんかないんだよね。
LOVE & HUG:-)**
■次回配信は10/13(月)☆11時です。
次回、祭日だけど出すよー♪
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