誠実であること:その1
「仕事には誠実であれ」
誠実、という言葉だけを捉えると、カタいイメージが先行するのだけれど
前置きが加わると、誠実という言葉が活きてくる。
まずは、仕事に誠実であること。
文句なし、あたりまえのことだけれど、仕事に誠実でありたいと思っている人はどのくらいいるのだろうか。そもそも仕事に誠実であるということはどういうことなのだろう。
会社が自分を理解してくれないからやる気が出ないとか、残業代がつけられないから仕事は定時できっちり終わりとか、そんな話をよく耳にするけれど、寂しい話だな。
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会社勤め、個人事業主、経営者、どんな立場であっても「仕事をする」という意味では同じだと思っている。どこかの誰かの役に立ち、その報酬として給与や契約金、代金が支払われるんだから。どこかの誰かにお役立ちしている?毎日モニター見て、適当に時間を過ごしたりしていない?その場にいるだけ、ってことはない?
私の考える「仕事に誠実である」は、自分が生業としている仕事を精一杯200%の気持ちで行い、成果をあげること。1mmでも精度の高い仕事を期限内に収め、相手に笑顔で本音の感謝をしてもらえること。
これは言い換えると、自分が仕事と何を約束しているのか、ってことかな。
誰に約束しているわけでもない。自分と、自分の仕事に対してする約束。
だから、簡単に破ることもできるね。
会社員なら、ある程度、そこそこの品質であれば、文句も言われないだろう。
個人事業主であれば、いつかやってくる「みんなが自分の才能を理解してくれる日」を待って、小さな仕事は適当にやれば済む。
だから、ここから先は自分の美学の問題。
誰が見ていようがいまいが、自分の仕事に責任を持ち、成果物に愛を注げるかどうか。「もっときちんとすれば(時間があれば)いいものができるんだけれど」なんてのは言い訳もはなはだしい。あがってきたものが、その人の仕事に対する姿勢・能力のすべてなんだ。
過大、もしくは過小評価せず、等身大の自分の姿をきっちり見る。
その上で、自分の仕事に対する姿勢をどうするか考える。
自分の手を通ってアウトプットされたもの、たとえ伝言メモや短いメール一本であっても、それが自分の仕事の成果であるという自覚を持つ。
仕事に誠実であること。
奥が深いね。
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