#181 *SPICE OF LIFE*「一通の書留」
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おはよう、由歌利です。
昨夜の日野JINO賢二さんライブ終了後にご本人と話したのだけれど、
内に持っている大きな熱と陽をドーンと感じた。
天性のリーダーシップとでもいうのかな。
音楽は言うに及ばずだけれど、ほんとよかった。
いい気をもらっちゃった♪
さて、今週も楽しむよー!!
☆・:+:。+・。
先週、突然現金書留が届いた。
現金書留なんて、今の時代に受け取ることがないから
驚いたのなんのって!!
今日はその中身について話をするね。
☆・:+:。+・。
10月7日、亡母の妹の夫、私の叔父が亡くなった。
叔母の19年にわたる介護の末のこと。
叔母夫婦は長く小料理屋を営み、
大くのお客さんに愛されてきたけれど、
板長であった叔父の癌ゆえの味覚障害で客が離れ、
店をたたむこととなった。
倒産⇒自己破産、叔父は病床、叔母は休みなく昼も夜も働いて、
借金を返しながら介護を続けた。
でも、叔母は昔より幸せそうだったんだよね。
うなるほどお金があった時代からは比べ物にならないほど
痩せて健康になり、こころを語り、笑顔が増え、
以前よりずっとおだやかになった。
亡母がなくなったお通夜の席で、この叔母に告白された。
「歌子ちゃん(亡母の名)に10万円借りていたんだよ。
ちゃんと返す前に逝っちゃって…
でも、おまえに返すから待っててくれる?」
即座に、その話は母から聞いていたけれど、
母ももういないから返済の必要はないときっぱりと伝えた。
亡母からの気持ちだと思ってくれればいいと。
現金書留の中身は、この叔母からの10万円と手紙だった。
☆・:+:。+・。
叔母からの手紙には、叔父が安らかに旅立った最後と
もっとそばにいてやれればよかったという後悔と
いまだ立ち直れていない叔母自身の現在がつづられ、
最後に、こうあった。
「さて、長い年月気にしていた、歌子ちゃんから借りたお金、
利息はつけられませんが送ります。
受け取ってください。
長い間本当にありがとうございました。」
もうね、泣けた。
13年前の、それも返済はいらないと
その後も何度か伝えた10万円なのに。
叔母の正直さと律儀なそのあり方に、
ただただ、こころが打たれて涙が止まらなかったんだ。
叔母も70代後半、暮らしはけして楽じゃない。
その叔母からの10万円。
実は、この現金書留が届いたその瞬間、
私は叔母宛の手紙が書き終わり、
御仏前を入れた現金書留に封をしようとそう思っていた矢先だった。
気になりながら、四十九日を越えて書留を送るお詫びと
叔母を気遣った手紙を破棄し、
一から書き直し、金額を変え、手紙にこう書き添えた。
「10万円は確かに受け取りました。ありがとうございました。
母の仏前に供えて、ちゃんと報告をしたからね。
同封の御仏前は歌子と私からの気持ちなので、
受け取ってください」
御仏前封筒の真ん中に書く送り主の名前は
「歌子・由歌利」に変更した。
☆・:+:。+・。
この後、自分の気持ちをよーく観察した。
叔母のことは好きだし、信頼もしている。
ただ、この返されなかった10万円が
どこかに影響を及ぼしていたんじゃないかと。
私のお金ではないし、自分で返さなくていいと言った。
にもかかわらずこころのどこかに
「そういう事実があった相手」という小さな認識があったような気がする。
叔母からの現金書留は、私にこの事実を突き付けてくれた。
ひとを信じるならとことん信じること。
自分のなかにあるいやらしい濁りを捨てること。
ひとのあり方は、箸の上げ下ろしからはじまりすべてに顕れてしまう。
亡母と叔母に、教え諭された気がする。
ありがたくて、とても大切なことを教えてもらった。
あり方、生き方。
私もちゃんと見習おう。
LOVE & HUG:-)**
■次回配信は12/7(日)☆です。
来週は横浜、年内最後の出張week!
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