#99 *SPICE OF LIFE*「ほんの少しだけ今より気持ちいい」
おはよう、由歌利です。
葉山、晴天。
一昨日の朝、ふと思ったこと。
自分の好きなものに囲まれて暮らしている今の生活、
これ、どうやって出来上がったんだろう、って。
今日はそんなことを書いてみる。
さて、今週もご機嫌にスタートするよ!
☆・:+:。+・。
なんどもなんども、人生の移り変わりとともに多過ぎってくらい引越しを重ねた。
はじめて一人暮らしをしたのは20才の頃だったのかなぁ。
自分で家具を選んだ最初。
こじんまりした1LDK、都内の新築マンション。
それなりに憧れていたペパーミントグリーンのソファーベッドとカウチ、ガラスのテーブル。
白いフロアライトにクッション。
今思えば、ありえない選択なんだけど、
どこか違和感を感じつつも私には十分背伸びなモノ選びだった。
そこからどんどん知ることになるモノ選びのむずかしさ。
好きなものがないわけじゃない。
でも、ホントに好きかどうかわからない。
家具って何?はやりって??うちに何を置いたらいい?
実家に戻ったり、また別のところで暮らしたり。
結婚、別居、海外移住、離婚、帰国、一人暮らし、ルームシェア、
誰かと暮らす選択、集合住宅、戸建て、部屋の間取り、ライフスタイル…etc
その時々、心のあり方と選択した状態で変わる景色と暮らしと持ち物。
学生の頃、授業で(きらいだったけど)インテリアデザインも受講していたし
NY時代にディレクターとして勤めていたのは、商業施設のインテリアデザイン会社。
でも、家具を選ぶことも、空間を作ることも苦手だった。
好きなだけじゃ失敗するし、かといって選びたいものは高い。
初一人暮らしから30年。
今、ようやく「好きなモノに囲まれて暮らす」生活をしている。
苦手だったことがいつのまにか苦手じゃなくなり、
それどころか「好き」になっている。
どうしてなんだろう?考えてようやく答えに辿り着いた。
・・・ああ、なるほどね!
☆・:+:。+・。
本にサインを頼まれるとき、よく添える言葉がある。
「美しく生きる」
これ、私にとってはとても大切な言葉。
自分の中心にしっかりと根付いている。
にもかかわらず、ひとに上手に説明できなかったの。
ようやくわかった。
美しく生きるってね、ほんの少しだけ
「より気持ちいい今」を作る努力を忘れずに日々を生活するってことなんだ。
洗いっぱなしのお茶碗をふいて所定の位置に片付ける。
玄関のゴミを見ないふりせず拾って捨てる。
お手拭を清潔なものに代える。
テーブルの上を片付けておく。
スリッパを脱いだら整える。便座のふたを閉める。
ほんとにちょっとした手間の積み重ねが美しい今日を作る。
そういうことを続けていたら、失敗もたくさんしたけれど選ぶモノがシンプルに定まっていったんだ。
たとえば。
食器というか、器好きなのだけれど、間に合わせのものは必要でも買わない。
無駄に増やすことや、揃いで右から左までなんて買い方もしない。
高い安いじゃない。
タダでも、ひとつ300円でも1万円でもいいの。
胸にきゅんときて、ずっと使いたい!大事にしたいって感じるモノを選ぶ。
家具も同じ。
自分の空間のなかで、思考と存在を邪魔しないモノを選ぶ。
他の人にとってはどうでもいいモノかもしれない。
でも、私にとって大切な毎日をともにするモノたち。
選ぶ基準はいつも同じ。
流行やブランドは考えたことがない。
「ほんの少しだけ今より気持ちいい暮らし」ができるかどうか。
この先もずっと愛着を持ち続けられるかどうか。
朝、目覚めるときに視界に入るモノが「私の好きなもの」ばかりであるように。
そんな気持ちでひとつずつ選んだモノたちが今の生活を作ってくれているんだ。
朝、いちばん最初に飲む水。
キッチンや洗面所でする作業のあれこれ。
この程度でいいや、とは思わない。思いたくない。
ただ、今日が昨日より気持ちよくあるように。
選んだモノたちも気持ちよく在れるよう、片づけ、ケアし、ひと手間をかけていく。
自分の生活や行動に「美意識」を組み込むこと、
これがそのひとそのものが「美しく生きる」ことの芯なんじゃないかな。
☆・:+:。+・。
気持ちいい空間で生活していれば、服や外見、鏡のなかに映る自分のことや
視界に入るもののバランスについて自ずと考えていけるようになる。
「美しい」ってね、バランスなんだよ。
その美しさには自分だけではなく、日常や生活も入っていること、忘れないでね。
☆・:+:。+・。
美しく生きよう。
ほんの少しだけ先を見て、
明日も気持ちいい目覚めを迎えられるように。
LOVE & HUG:-)**
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